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不動産業に挑戦!先輩の声 vol.6
~株式会社 川添不動産事務所 川添 丈範氏~

宮崎県で不動産業を始めたい、興味がある方へのお役立ちコラム。今回は、一流の経済界のノウハウを持つ、川添丈範さんにお話しを聞きました。

Q:不動産業開業までの道のりを教えてください

A:大学卒業後、東京の叔父が経営する不動産会社を経て長野県のリゾートホテル経営のため出向しました。14~5年勤め、宮崎の両親が高齢になったため、戻ることに。県内の観光施設に1年務めた頃に長崎県のハウステンボスのプロジェクトからお声がかかってそちらに移りました。そこでも14年ほど勤めました。

Q:不動産業との出会いは?

A:宅建士の資格を大学生の時に取得していたので、叔父の不動産会社でアルバイトをしたことが始まりです。本当は会計士を目指していて、社会勉強も兼ねていました。

Q:開業のきっかけは?

A:いくつかの大きなリゾートホテル経営に携わり、偶然なのか運命なのかいずれも開業から倒産処理まで関わることになりました。大学の友人たちが経済界やマスコミの中心に多くいたこともあり、現在も情報収集に不自由しないのは幸いです。私は、性格的にトップの考えを具体化し戦略を立てて動かしていくナンバーツー的な役割が合っているのですが、年齢的なこと、宮崎に戻ってからの仕事の規模を考え、個人で、不動産業を開業することにしました。

Q:不動産業の面白さは?

A:私は、自分の利益を大きく出そうとは思っていません。常にお客さまが納得し、後悔のないお取引ができることを信条にしています。お客さまの喜ぶ顔を見ることが、私も喜びであり、今後にも繋がる。そこが面白味にもなっていると思います。

Q:思い出深いお取引は?

A:私が不動産業を開業して初めてのお客さまが、イギリス人のご主人と日本人の奥さまというご夫婦でした。宮崎を気に入り、お子さんのためにサーフィンに適した家を探しておられたお2人に、内海のリゾート物件を仲介しました。そのご夫婦のお嬢さんが中止になった2020年東京オリンピックのスケートボードのイギリス代表にわずか10歳で選ばれていたのです。いろんな出会いが仕事の醍醐味ですね。

Q:営業はどのように?

A:ネット上では不動産情報サイト「アットホーム」と私のフェイスブックに物件を出しています。営業で大きく占めるのは親戚、友人、今まで関わってきた方々からの紹介や口コミです。

Q:不動産業を営む上で大切なことは?

A:人や土地・もの、の役に立つことを考える。売りたい、買いたい人の希望を叶えたり、家や土地の有効活用を考えたりすること。目先の利益ではなく、世の中を大きく広く見る目が必要だと思います。私は、経営や不動産の知識と経験には自信がありますが、それでもお取引していてヒヤッとすることがあります。それだけ難しい仕事なので情報を集め、学び続けていかねばと思います。

Q:不動産開業に興味のある方にメッセージを!

A:若いうちなら何でもできます。私はさまざまな経験を通して自分の人生を楽しんできました。今、世の中は急速に変わり、私のやり方はもう通じないでしょう。しかし、今までの経験や人脈、情報などをこれからの人たちに伝えていくことはできます。不動産業は「その人」の人生のストックがものを言う世界です。人を大事に、繋がりを大切にしてください。私もサポートを惜しみませんので、宮崎県宅建業協会で交流しましょう。

宮崎にUターンされる前は大手ホテル業界などで活躍されてきた川添さん。仕事のヒントになる多くの引き出しがあり、ご自分の知識や経験をこれからの方々に伝え、少しでもお役に立てたらという思いで取材を引き受けてくださいました。ありがとうございました。

川添丈範

【プロフィール】
川添丈範(かわそえ たけのり)1950年生まれ 慶応義塾大学経済学部卒業。
自治会の活動や、「宮崎市神話・観光ガイドボランティア」など行っている。地元の青島、木花地区の歴史はおまかせ!

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