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不動産業に挑戦!先輩の声 vol.21
~合同会社オフィス・アンヨネ 後藤 俊一 氏~

宮崎県で不動産業を始めたい、興味がある方へのお役立ちコラム。今回は、今までのキャリアを生かしたビジネスモデルを構築した、後藤俊一さんをご紹介します。

Q:事務所開設までの経緯を教えてください

A:1980年に宮崎県庁に入庁、農政企画課や営農支援など農業行政の中で働いておりました。宮崎県内で口蹄疫が猛威を振るった2010年には、県立農業大学校副校長の職に就いており、発生の第一報を受けて都農町の現場に向かったことを鮮明に覚えています。その後、志願して農業大学校の校長まで勤めて定年を迎え、日本政策金融公庫の地域農業相談員として農家や企業の困りごとなどの相談を受けていました。事務所を開いたのは2018年です。長く行政に携わっていると定年後の就職先も流れのままに決まっている、というケースもありますが(笑)、30代のころから定年後は自分でなにかやりたいと考えていたので、仕事の合間に社会保険労務士や行政書士、宅地建物取引士などの資格取得にも頑張っていました。宅建士を取得したころは都城にいたと記憶しています。職場で私の隣が土地の許認可を行う係りだったのです。見ていて面白そうだと感じていたのが宅建士取得のきっかけかもしれません。

Q:思い出深いお取り引きは?

A:政策金融公庫の相談員として県内各地を回っていたとき、ある企業から新規でブロイラー事業に参入したいというご相談を受けました。そこで事業計画書の作成、システム構築、工場建設のための土地購入に業務運営など、私が今まで行政で培ってきた経験や知識を総動員して関わりました。そこには公務員だった頃には味わえなかった面白さと達成感があり、私にしかできないビジネスモデルが見つかった!と感じましたね。

Q:お仕事をする上で大切にしていることは?

A:不動産を扱う業者というと、一般的にはイメージがあまりよろしくないようで(笑)、スムーズにお話しが進むお客さまよりも門前払いされるような難しいお客さまとのやり取りが強く心に残っています。仕事を成し遂げるため、あきらめず、自分の真心を分かってもらうにはどうすればいいか考えて、何度もトライすることの大切さを県の東京事務所勤務で経験しました。その経験と思いは大事にしています。

Q:お仕事が多岐に渡っていますが「不動産業」としての面白さを感じることは?

A:使われなくなった農地や山林が、新しく生まれ変わって有効に活用できたと感じられた時ですね。農地を宅地にするには許可申請をしたり、各種届け出をしたりなど、ややこしい手続きや法律の知識が必要です。そんな時こそ行政での知識と経験がものを言うので、任せていただきたいです。何もできずに荒れていた土地が新しい何かを生めば皆がうれしいし、地域の活性化にも繋がります。自分の知識と経験が人や地域の役に立つことが、私にとっての不動産業の醍醐味といえると思います。

Q:今後の目標、目指していることなど

A:私は、不動産業に特化せず、地域の高齢者問題、空き家、相続など、このまちに住む人たちの困りごとを一つ一つ、丁寧に解決していきたいと思っています。宮崎市の行政相談員でもあるので、「あんよね~、聞いて~」と、気軽に相談に来ていただけるとうれしいです。福祉に関する困りごとは年々増え、内容も深刻です。地味で目立たないけれど私たちが生活するうえで必要なのです。一人でも多くの方のお手伝いができるといいですね。

Q:不動産業に興味のある方にメッセージを!

A:不動産業は、人がいる限り無くならない仕事だと思います。誰かの「夢」や「思い」に寄り添い、実現させる素晴らしい仕事です。ただ、お客さまのプライベートに深く関係する仕事なのでコミュニケーションを大切にし、信頼していただかなくては始まりません。あきらめずに真心で信頼を得ることを忘れないでください。お客さまが企業であれば規模が大きく、都市計画にも関わり地域貢献もできるかもしれません。お客さまが個人であれば「どこに住みたい?」という問いがスタートでしょうね。その場面を想像するとワクワクしませんか?規模の大きさに関わらず、お客さまの夢の実現のために自分だったら何が出来るかを考えてみましょう。宅建業協会が開催している開業セミナーでもいろんな話しを聞くことができます。参加してみたらいいと思います。

後藤 俊一

後藤 俊一(ごとうしゅんいち)
小林市出身。宮崎大学農学部卒。
最近、週に1回、日南市で木工を教わっており、庭のテーブルが完成間近。事務所の名前である「アンヨネ」は、宮崎弁での問いかけ言葉。ローマ字にすると「anyone(誰でも)」。言い得て妙!   

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