不動産業に挑戦！先輩の声　vol.24
～クラベスト不動産　宮田 伸二 氏～

宮崎県で不動産業を始めたい、興味がある方へのお役立ちコラム。今回は、趣味はアウトドア。バイクで日本一周したこともあるという宮田伸二さんをご紹介します。

Q：不動産業との出会いを教えてください

A：高校を卒業して宮崎の飲食店などでアルバイトをしていましたが、25歳の時に私にとっては【テレビの中だけの世界】だった東京へ思い切って出て行きました。まだまだ考えも若くて、「これで何か変わるんじゃないか？」そんな気持ちでしたね。スーツを着る職場がいい、と仕事を探していて目にとまったのが不動産に関する会社でした。

Q：事務所開業までの経緯は？

A：不動産業に就くまでの仕事は『商品を売ったら終わり』で、お客さまとの関係が希薄でした。不動産業は、一度関わったお客さまとは十数年、さらに何十年とお付き合いします。そんな人との関わりの深さにすごく魅力を感じました。東京で5年ほど過ごして30歳を迎えようとしていた頃、区切りとするにはちょうどいい年齢でもあるし、宮崎に戻ろうと決めました。宮崎は食べ物がおいしい、電車ではなく自分で運転する車に乗れる、今、思うとそんな普通のことが理由だったりします(笑)。東京に出たから故郷の良さに気付きました。宮崎に戻って8年、不動産業にはずっと関わっていました。不動産業の知識をもっと深めたいという思いがあり、建築業にも携わりました。

Q：営業はどのように？

A：開業して1年ほど経ちました。売買がメインで、ほぼ紹介です。ありがたいことに一度お取り引きしてくださったお客さまが、次のお客さまを紹介してくださることが多いです。独立を促してくれたのもお客さまでした。お客さまに対しては、普段から近くに行った際にはお声かけしたり、先の台風みたいなことがあれば「大丈夫でしたか？」と連絡をしたりしています。HPがあるので、そこからアクセスしてこられるケースも増えてきていますが、やはり一度お取り引きしたお客さまからの情報や紹介が中心です。

Q：仕事をする上で大切にしていることは？

A：お声かけがあったり、ご相談を受けたらすぐに動くことです。そして、お客さまには正しい情報を正直にお伝えすること。こちらの利益にならなくても、お客さまの不利益になるおそれがあることは必ずお伝えします。それがお客さまからの信頼や信用に繋がると信じているからです。会社に勤めていると、お客さまだけを見ることができず、最終的には会社の方針に従わなくてなりません。私は、自分が納得するまでお客さまのために動き、お客さまに喜んでもらえる仕事をしたいのです。会社勤めから独立、開業したきっかけは、その点につきます。もう一つ、仕事は事務所内での業務や書類作成なども多いのですが、父が事務所を手伝ってくれています。私は代表者ですが外に出たり、お客さま対応をしたりといった実働部隊でもあるので、中のことをしっかりと任せられる父の存在は大切で、すごく助けられています。契約が成立したあとは、必ず両親においしいものをごちそうしたり、ビールを箱買いしてプレゼントしたりしています。

Q：心に残るお取り引きやお仕事についての思い出は？

A：お客さまが何年も売れずに困っていた物件が売れて、とても感謝されたこと。また、ご自分にいろいろと問題があったお客さまが家を探してらっしゃったのですが、銀行や関係機関などに相談してさまざまな条件をクリアし、家を購入できたこと。いずれも、何か方法がないだろうかと動くだけ動き、調べるだけ調べてお客さまのご希望を叶えることができました。事務所の名前、【クラベスト不動産】は、暮らしをベストに導く不動産、という意味です。家を購入できたお客さまから「ホントにその通りだね！」と言っていただけて、うれしかったです。

Q：不動産業に興味のある方にメッセージを！

A：私はお金に余裕がなかったので、宅建士の専門学校には行かずに資格を独学で取得しました。その人によってやり方があると思いますが、私は仕事をしながらの勉強では絶対に無理だと分かっていたので仕事を辞めて、とにかく勉強に集中！退路を断ってひたすら資格取得のために勉強しました。専門学校に行けるのであれば、そちらの方が効率がいいかもしれませんね。その後、いざ、不動産業開業となると最初は不安しかないと思います。私も同業者に知り合いも少ない、物件もない、1人でどうしよう？と、あれこれ考えて眠れない日もありました。でも、なんだかんだでいろいろな人たちの助けがあり、無事に1年経ちました。今度は私が助ける番です。ぜひ、困った、分からない、不安だ、など気軽に連絡してください。きっとお手伝いできると思います。開業セミナーも利用してみてください。顔見知りを作っておくといいですよ。